「unreasonable reflector -光がゆっくりと歩いた」展 - 2025.10.15 WED - 11.9 SUN
- tmh.
- 10月10日
- 読了時間: 4分

現代陶芸・松本昌子 + ガラス・辻野剛 unreasonable reflector - 光がゆっくりと歩いた
2025.10.15 WED - 11.9 SUN
10/15(水)~11/9(日)の期間、 陶芸作家・松本昌子とガラス作家・辻野剛による【unreasonable reflector ―光がゆっくりと歩いたー】展を開催します。 @_masako_m @takeshi_tsujino
企画展「unreasonable reflector -光がゆっくりと歩いた-」は、新進陶芸家・松本昌子による作品を中心に、ガラス作家であり〈fresco〉主宰の辻野剛が後援人として参加する展覧会です。
松本氏の作品は、無機と有機の狭間に揺らめくような独自の存在感を放ち、素材と真摯に向き合う過程で生まれる痕跡が静かに息づいています。そこには、光や時間、そして“私と世界”の境界を問う詩的な視座が宿ります。
「私と世界をつなぐもの、それは形を持たず、さまざまな光をまとって現れる」と語る松本氏。
造形物として輪郭を得た光は、その余韻を通して、“存在”の曖昧さや確かさをはらんでいるのかも知れません。


" 私の制作のテーマには光や水といった普遍的でありながら条件によって変化するとても不確かな存在を形として表現する事にあります。
1つのささやかなインスピレーションから制作の過程で表出する意図せぬ形一つ一つには自然の美が宿っておりその単純で複雑な無二の造形にいつも感動してしまうのです。
そうして現れた形はもしかすると日々の営みの中や忘れられない記憶の中に存在しているのかもしれません。
そしてだれもが皆想像するという事においては作者であり観測者でもあるのだという事をあらためて感じています。" - 松本昌子
Profile: 松本昌子 | Masako Matsumoto
1979 - 和歌山県生まれ。 様々な職種を経験
2011 - 多治見、瀬戸にて陶芸を学び、
現在和歌山にて作陶活動中


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辻野剛 氏からの推薦文 陶芸家としての作陶力を認められ、私が主催していたクラフトフェア「灯しびとの集い」に松本さんが出展されたことをきっかけに、初めてお会いしました。
当時拝見した作品は、いわゆる生活の道具としての器が中心で、強い個性を声高に主張するものではあ
りませんでしたが、静かに独自性を漂わせる“使える器”であったと記憶しています。
それから十年の歳月が流れ、彼女の作品に再び出会ったのは、私たちがともに暮らす和歌山県白浜の地
でした。おそらく土や釉薬は変わらぬまま、それでもその姿は以前とはまったく異なる意味を宿し、そこに佇んでいました。
進化なのか、あるいは退化なのか。無機と有機、その狭間を蠢きながら変化し続けるかのような造形
に、私は強い衝撃を受けました。
人工でありながら、まるで非人工物のように存在する作品。そこには作家と素材との、深く遠い対峙が
確かに感じられます。ぜひ一度、ご覧いただきたいと思います。 - 辻野 剛
Profile: 辻野剛 | Takeshi Tsujino
1964 - 大阪府生まれ
1986 - 専門学校でインダストリアルデザインとガラス工芸を学び
その後渡米。
佐竹ガラス株式会社(大阪府)にて、ガラス作品のデザイン、制作及び吹きガラス教室の運営と講師を務める。
2005 - fresco ブランドを創設。クラフトプロダクツの展開を始める。またプロダクトデザイナーを工房へ招聘しワークショップを企画、運営する。/ 2014 年まで
2008 - 堺クラフトフェア「灯しびとの集い」設立メンバーとなり、以降 2018 年まで実行委員会会長を務める。
2022 - fresco を法人化、fresco 株式会社となる。
2022 - fresco ブランチスタジオ「CAVO」を和歌山県に設立。




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